帰りの車中。
花火だ。
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昔。
実家で飼っていた犬と散歩中に、
見た花火を思い出した。
もわっとした空気と
草木の緑の匂い。
じっとりとした汗。
田舎で育ったせいか、いまだにこの匂いが好きだ。
その横でモソモソと粗相をする場所を探っているゴン太。
場所を定めたのであろう。その場をクルクルとまわり始めた。
ドンと大きな音。
夜空にシュルシュルと光りがかけ昇り、
パパーンっと大きな花火が上がった。
「綺麗だね」と
ちょっと太りぎみの小さな生き物に声をかけた。
中腰のまま
ハアハア
ガタガタと震えているゴン太。
音が怖くてそれどころではないようだった。
「帰るよ」と言ったら、
へなっと、座り込んでしまった。
犬も腰を抜かすんだろうか。
自分の粗相を下敷きにしていた。
ゴン太のお尻を押し上げ
持っていたスコップでぺちゃんこのモノをすくい
ビニール袋に入れた。
残っているところに
また、へなっと座る。
ゴン太を脇へどかす。ぺちゃんこをスコップでとる。
ゴン太が座る。
どかす。
とる。
座る。。
草むらで、犬としゃがみこみ、
クソ相撲。
毛に張りついたぺちゃんこカスを、スコップで削ぎ落とす。汗が目に入って痛い。
ドドーン。パパーン。パァァ、、っと華々しく散っていく花火。
一歩も動かないゴン太。
黙々と抱っこして帰った。
もわっとした空気と
緑とぺちゃんこの匂い。
不快感が半端なかったが、
懐かしくて好きな匂いである。
花火を見ると
たまに思い出す
夏の記憶。
花火だ。

昔。
実家で飼っていた犬と散歩中に、
見た花火を思い出した。
もわっとした空気と
草木の緑の匂い。
じっとりとした汗。
田舎で育ったせいか、いまだにこの匂いが好きだ。
その横でモソモソと粗相をする場所を探っているゴン太。
場所を定めたのであろう。その場をクルクルとまわり始めた。
ドンと大きな音。
夜空にシュルシュルと光りがかけ昇り、
パパーンっと大きな花火が上がった。
「綺麗だね」と
ちょっと太りぎみの小さな生き物に声をかけた。
中腰のまま
ハアハア
ガタガタと震えているゴン太。
音が怖くてそれどころではないようだった。
「帰るよ」と言ったら、
へなっと、座り込んでしまった。
犬も腰を抜かすんだろうか。
自分の粗相を下敷きにしていた。
ゴン太のお尻を押し上げ
持っていたスコップでぺちゃんこのモノをすくい
ビニール袋に入れた。
残っているところに
また、へなっと座る。
ゴン太を脇へどかす。ぺちゃんこをスコップでとる。
ゴン太が座る。
どかす。
とる。
座る。。
草むらで、犬としゃがみこみ、
クソ相撲。
毛に張りついたぺちゃんこカスを、スコップで削ぎ落とす。汗が目に入って痛い。
ドドーン。パパーン。パァァ、、っと華々しく散っていく花火。
一歩も動かないゴン太。
黙々と抱っこして帰った。
もわっとした空気と
緑とぺちゃんこの匂い。
不快感が半端なかったが、
懐かしくて好きな匂いである。
花火を見ると
たまに思い出す
夏の記憶。