インナー

本番前。
楽屋で衣装に着替える。
秋っぽいワインレッドのニット。




若干、ブラジャーの形が透けるなあ。。
下に着るインナーを持ってくるの忘れたな。。






私服の下に着ていたヨレヨレのシャツはある。。肌色。
これをババシャツと言わずして何と言うのか。





これで間に合わすかと
ニットの下にババシャツを着てみる。
ニットの襟もとのほうが広い。
したがってババシャツがはみ出る。
間に合ってない。。





誰もそんなとこ気にしてないかなあ。。
でも、中年が朝からババシャツ出すって
ダメだろう。。




困る。。
試しに、髪の毛を両サイドにおろして隠してみる。
。。いける気がする。よし。





メイク室に行く。
メイクさんが「髪の毛どうします？」と。





「ババシャツがはみ出ちゃうんで、それ隠す感じで、ふわふわっと、なんとかお願いします」




「そんな注文初めてですよ」



そう。。でしょうね。。





本番。
ギリギリ、ババシャツが暴れることなくセーフだった気がする。
ほっとする。




私服に着替える。
帰り際、メイクさんに「助かりました。ありがとうございました」と。




「よかったですね」



「はい。髪の毛ロングでラッキーでした」




「確かに。ショートだったら隠しようがなかったですね」



「はい。大は小を兼ねるみたいなことですよね」



「。。違う気がします」



。。違う。。のか。



ま。。セーフとしておこう。