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Channel: にしおかすみこ オフィシャルブログ powered by Ameba
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覚えていられない

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私はロケで行った場所の地名を
持続して覚えていられない。




思い出そうとしても頭の中に白いモヤのような霧のようなものがかかり、
思い出したいものに手が届かない。





友人に
「ちょっと前に、隠れ家的なお店に行ったんだけど、景色もよくて食事も美味しくて最高だったよ」と話してみる。



「へぇー、行ってみたい。どこ?」



。。はて。地名も店の名前も出てこない。
「頭の中にはあるんだよ」




「それ、教えて」



頑張ってみる。
「。。木造。木の香りがしてね、アンティークな小物がいっぱい置いてあってね、屋根の大きい柱と梁が見えててね、雰囲気あるんだよねぇ。そこであったかいコーヒー頂いたら、泊まって帰りたいーってなった」
よし。けっこう覚えている。




「違う。そこに行き着くまでの道とか、場所を思い出して」と。



。。それが苦手なんだよ。。



集中。
頭の中の私は、まだ満足気にコーヒーを飲んでいる。移動させてみる。部屋を出て玄関で靴を履き、ドアを開けて外を見る。



深い霧が発生している。
出た。。霧。。もうダメだ。
ドアを静かにしめ、頭を現実に戻す。
「。。。無理、何も見えない」



「。。。ちなみに、泊まれるとこなの?ホテル?」



え。。どうだったかな。


再び集中。
頭の中の私をコーヒーを飲んでいた
テーブルに戻す。辺りを見渡す。



先程まで見えていた部屋の奥に
薄い霧がかかり始めている。
やばい。記憶の目減りが激しい。



頭の中の私が
天を仰ぐ。。。柱と梁が見える。
「あ!思い出した!一階しかない!泊まるとこないよ!食事だけ!」



「。。。すみちゃん、薄々感じてはいたけど、、言っていい?」




「。。。言ってみて」




「バカなの?」



きゃ。。




友人が「え?、、、傷ついた?」と。





「いや、言い返すから、ちょっと待って。1発で仕留められるような悪口考えてるから」



「いいよ。よし来い」とニヤニヤ顔。



。。何も浮かばない。
この会話忘れたい。
頭の中だけでなく、現実にも
霧、発生しないかな。。











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