ズデデデデ

派手に転んだ。
特に段差があったわけでもない。



体勢が傾いていくなかで
何とか踏ん張ろうとしたがダメだった。




頭と両手から、野球の滑り込みのように
地面に突っ込んでいった。
アウトー！、、、と心の中で言ってみた。




横にいた知人がびっくりしていた。
「大丈夫ですか？ケガしました？」と。




ゆっくり起き上がりながら、
打ったところを確認した。
「。。無傷」





「よかった。マンガみたいな音しましたよ。ズデデデデ！って聞こえましたよ」と。



私も聞こえた。



知人と別れ、コンビニでアイスを買った。
スイカアイスをシャリシャリ食べながら
帰っていた。




転んだ。
また平らなところだった。
右手に持っていたアイスを死守しながら
倒れていったので左寄りに体が落ちていった。



こんな短時間で２度も転ぶなんて、
自分が可愛そうになり、
「え？！大丈夫？ケガした？」と
自分で自分に聞いてみた。





体とスイカアイス、共に、無傷だった。。
不死身なんだろうか。



再び
残りのアイスをシャリシャリしながら
帰宅した。



風呂に入った。
シャワーが、しみた。
特に「手が、手が、てのひらがしみるー！」



ひとり、騒ぐ中年。
やはり見た目にはわからないが
多少すったようである。。




冷えた梨でも食べよう。
冷蔵庫に行くまでの数歩。。転びませんように。。