ジョギング

友人につきあってもらいながら、
たまに頑張って走ったら、
果てしなくしんどかった。




前を行く友人が
「にしおかさんのレベルアップを感じません」と。





直球に笑ってしまった。
笑いながら走るので余計に息が切れた。





ゼエゼエ言いながら
「私も、自分のレベルアップを感じられない」と返したら、




笑われた。





走っていたコースを、
ここはしんどいけど気持ちの時間は早く感じますよね。とか、
ここは平坦で走りやすいけど、気持ちは長く飽きますね。とか、
友人が喋りながら走ってくれた。






全部しんどかったので、
せっかくの友人の言葉を
全部聞き流した。




「苦しそうに走ると顎も上がるし、余計にしんどくなりますよ」と。




「。。わかってるんだけど。多分、アピールしたくなるんだよね」




「何をですか？」




「私、しんどいんです。頑張ってるでしょ。ね。だから、ゆっくりでもいいでしょ。ね。って」





友人が笑うので、つられて笑って
息が苦しく、膝も笑った。







走り終わった。
私だけ豪雨にあったかのような
全身汗でずぶ濡れだった。





夏の暑さと湿気での
大量の汗なのだが、




私、頑張ったなと
すっかりやりきった感で満足。




体はベトベトだが、
気持ちは清々しい。



楽しかった。