忘れもの

よく仕事場に忘れものをするせいか、



「この上着、にしおかさんのですか？ロケ車に置き忘れてました」などと人の忘れものまでがやってくる。



「違いますよ」と返す。




今日も「この鏡、にしおかさんのですか？昨日のロケ車にあったんですよ」と。




私が持っていそうな黒いカバーの長方形の鏡。でも、
「違うよ」と自信をもって返す。




なぜなら、
昨日は鏡をロケに持って行くことを忘れたから。。




あらかたメイクはしてあったのだが、
後は、車のフロントミラーや、うっすら窓に映る自分、




最後は、何となくの勘でメイクをなおしていた。



。。ダメだな。
一応見ていただく商売なのだから。
気をつけないとな。
反省。





本番前にメイクさんが
「にしおかさん、後ろ向いてもらっていいですか」と。







「え？どっかからか、パンツはみ出てます？」と背中を向けてみる。





「え？後ろの髪をちょっとなおしたいだけですよ。パンツ出る状況ってどんなんですか」と軽く髪を整えてくださった。




。。確かに。
何でそんなことを口ばしったかな。




小さな頃。
私の時代はまだ体操服にブルマーがあった。
私はブルマーからのはみパン常習者だった。



。。三つ子の魂。。的なことかな。。



いや、自分のおっちょこちょい加減が信用出来ないんだろうな。




。。うーん。とりあえず、中年のはみパンではなかった。
後は、忘れものを減らしたい。。