つらら

寒い。
マイナス何度って言ってたかなあ。
鼻の中で鼻毛の霜柱が出来た。鼻から息を吸う度にパリパリいった。



雪の中をサクサク歩いていたら
ガサッと音がするので振り返ったら、屋根からつららが落ちていた。
びびった。





でも、例年に比べて、まだまだ全然、雪の降り方は甘いらしい。



ヒートテック、
薄いダウン、ごつめのダウンと2枚重ね、
カイロと、あらゆる防寒対策に集中し過ぎて、



室内に入ってダウンを脱ぐ時に、
果たして、人前に出れるような服を着ていたか不安になった。



ちゃんとセーターを着ていた。セーフ。



20代の頃はスタイルを気にして、
なるべく薄着で頑張っていたはずなんだけどな。もはやその辺はどうでもいい。




モコモコし過ぎて、
胸のあたりをグーでドンと叩いてみても
中身にほとんど到達しなかった。
痛くなかった。



今日の私は全てを弾き返す自信があった。
全身エアーバッグ。
無敵だ。




上から怪獣のヨダレかと思うほどの
大きな雫がボタボタ落ちてきた。
つむじを直撃した。





たった2、3滴で前髪がびっちょびっちょになった。弾き返せなかった。。



見上げた。
新たなつららが私を狙っていた。


卑怯だぞ。


無敵だけど、、



。。頭はやめて。